スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2010年3月19日 (金)

このインタビューについて「GOOOOOOOAL!!~FWという生き方~」

フランスW杯に日本代表が初出場を果たした98年の岡田監督、2002年日韓大会ではトルシエ監督、06年ドイツはジーコ監督、この4年ではオシム監督、再び岡田監督とつないできた代表サッカーのスタイルには違いがあった。しかし、歓迎せざる、変わらぬ数字もある。1試合の平均ゴール数だ。

98年の岡田武史監督時代(19試合)の1・74点に始まり、トルシエ監督の4年は1・65点、ジーコ監督は1・58点、わずか20試合で終ってしまったオシム監督で1・8点。得点力不足は「持病」だ。08年にスタートした岡田監督は、ここまで41試合で78点、1試合平均1・9点。相手のレベルは別として、過去と比較すればまだ良い数字である。

「得点力不足」「決定力不足」が強く指摘されるとすれば、「FWのゴール」が過去に比べると減少していることにもある。FWに求める魅力、FWの理想、FWが叶えてくれる奇跡を待っている証でもある。ファンの思いをアシストに、W杯代表選考へのアピールや目標設定だけではなく、「FWに生きる男たち」をテーマにインタビューを連載する。

「ゴォォォォォォォル」の題字は、Sports@nifty編集部のアイディアで、ボールはグループリーグの対戦国から始まって7つ。こちらは、「ベスト4」よりボール2つ多く、W杯でのFWのゴールに願いを込めて。

第一回は、昨年、Jリーグで20得点をあげた得点王・前田遼一(磐田)。連載2回目は、2度目のW杯でゴールを狙う玉田圭司(名古屋)が登場する。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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