スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2019年1月15日 (火)

竹田JOC会長「全て適切な承認手続きを経たもの」贈賄疑惑を改めて否定も一方的主張で質問なし

15日=東京・渋谷区岸記念体育館 2020年東京五輪招致をめぐり、竹田恒和・JOC(日本オリンピック委員会)会長(71)が、シンガポールのコンサルタント会社(ブラックタイディングス社)に2億3000万円の不正な支払いを行ったとされる贈賄疑惑を改めて否定をした。すでに文書コメントでも否定しており、竹田氏はこの日、「国民の皆様、関係者、組織委員会の皆様にご心配をおかけし申し訳ない」と冒頭に、招致委員会の元理事長として謝罪し、全て承認手続きの上「押印」したとコメントを読み上げた。「契約内容はロビー活動の委託に沿った適切で違法性のないもの」と、2016年のJOCの調査チームの報告書を改めて追随。コンサル会社の代表者は、国際陸連の元会長・ディアク氏、その息子と親密で、国際陸連の本部はモナコにあり、またモナコを経由したマネーロンダリング疑惑のためフランス捜査当局が15年から捜査を開始していた。記者会見としながら、一方的にコメントを7分間、主張として読み上げたのみで質疑応答はなかったため、集まった140人もの内外報道陣から担当者への批判が相次ぎ「やらないほうがよかった」との声も。

 

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2019年1月10日 (木)

レスリング吉田沙保里引退会見「若い子たちにバトンタッチしてもいいのかな。やり尽くした」と決断 今後は全日本コーチで東京目指す

10日=都内ホテル 女子レスリングでアテネから五輪3連覇を果たすなど国民栄誉賞を獲得した吉田沙保里(36)が引退会見を行った。テレビカメラが34台、事前に人数制限をしても会場は超満員になるなど、レスリング界のみならず女子アスリート、日本のスポーツ界の伝説となった吉田のキャリアを伺わせた。会見で、引退を決意したのは昨年12月の天皇杯で若手の活躍、勢いを感じるなかで「バトンタッチしていいのかな、と思うようになった。やり尽くした」と決断したという。今後は、ナショナルチームのコーチとして「精神的な支柱に」と、サポート役をこなしながら2020東京五輪を目指すとした。また、今後の活動を聞かれ、政治家への転身については「政治に興味がありません」、結婚の予定を聞かれると「ありません」と共に断言したが、「女性としての幸せは掴みたいと思っています」と答えて会場を笑わせた。02年世界選手権から連勝を続けて、2016年色五輪まで、もっとも印象に残る試合がリオの敗戦と選んだ。「表彰台に立った時、負ける人の気持ちが分かった。そしてこういう仲間がいたから自分が勝っていた、レスリングを続けられたんだと初めて分かった気がした。自分を成長させてくれたメダルになった」 

勝ち続けた最強の選手が人生をかけてたどりついた、そこがもっとも輝かしい場所だったのではないか。また、吉田が引退を決めた全日本で復帰を選んだ・・・

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2019年1月 2日 (水)

アジア杯へサッカー日本代表が出発「コンディションと戦術の共有で今年は’昇’をテーマに」森保監督

2019年1月2日=成田市内 UAEアジア杯に向けて、大晦日、元旦に一度解散した日本代表が再集合し、ドバイに出発した。知人や家族と新年をスタートさせた森保一監督が2019年の囲み取材に応じた(遠藤航は発熱のため後日出発)大晦日は広島に帰って知人と食事をし、元旦は家族で過ごしたという。4年前、アギーレ監督指揮下ではベスト8どまりの大会で、森保監督は「優勝を」と改めて宣言。今年の漢字は「上昇」の「昇」で、そのために重要な2点をあげた。ひとつはJリーグの選手と海外でプレーする選手のコンディションのばらつきを早い段階で修正する点と、2つめは前回の代表招集は11月だったために戦術を共有する点。「Jリーグの選手は(オフのため)体のキレもあげていかなければならない。また戦術的なところを合せる部分も必要になる」と、初の公式戦であり、初めての長期合宿をにらんだ。現地での練習試合の対戦チームはまだ決まっておらず今後調整する。ちなみに元旦は近所の神社を参拝。長崎の実家で伝授された雑煮を、元日に夫人が振る舞ってくれたという。「カツオ出汁で・・・って昨日ちょうどカミさんたちが話しているのを聞いたんですよ」と表情を緩めた。長崎では丸餅を入れる。監督には「かつ(お)」と「白星」の縁起ものとなった。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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