スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2019年12月14日 (土)

湘南 プレーオフ収入を選手とスタッフへの慰労金に 浮島監督来季も続投正式発表 

湘南ベルマーレ・真壁潔会長は試合後、この日ホーム試合の主管で得る収入を全て選手全員とスタッフに対する慰労金にあてると明らかにした。試合後に水谷尚人社長が選手に通達済みで、この日の入場者(1万3814人)収入をあてる。真壁氏は「選手、スタッフには本当に大変な思いをさせ、そんな中で頑張ってくれた感謝の意味もある」と、3シーズン連続でJ1クラブとなるクラブ史上初のターンングポイントに選手、スタッフをねぎらった。また、曹貴裁前監督のパワハラ問題で混乱するチームを残留に導いた浮嶋敏監督(52)の続投を、試合後正式に発表した。監督はクラブを通じて、「引き続き監督を務めることとなりました。湘南ベルマーレとして初の3シーズン連続でのJ1の舞台で戦えることを光栄に思っております。攻撃的なチームを作っていけるよう、ベストを尽くします」とコメントした。浮島監督は、今シーズン湘南の下部組織を統括していたが、曹・前監督に10月3日、パワハラが認定されたために退任。同19日の横浜F・マリノス戦から初めてトップチームの監督となった。一時は「諦めた」と選手たちが振り返る事態の中、ラスト3試合は、FC東京に1-1、広島に1-0、最終節の松本山雅には1-1と引き分けるなど底力を見せて混乱の中でも16位と、何とか残留のチャンスを掴んだ。会見ではパワハラ認定後の就任で「色々な部分でしっかりと対応してきた」と選手、スタッフ間の関係改善に努力しているとした。来季は、横浜Fマリノス、川崎、横浜FC、湘南と神奈川4クラブがJ1へ。浮島監督は「4つのクラブ全てで仕事をしているのも不思議な縁」と話していた。

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2019年12月14日 (土)

湘南1-1で残留、徳島6年ぶりのJ1ならず「逆境を乗り越えるのが湘南のDNA」湘南・浮島監督「残酷な結果」ロドリゲス監督

14日=Shonan BMWスタジアム平塚 J1を16位で終えた湘南と、J1昇格の参入プレーオフで甲府、山形に勝ってきたJ24位の徳島がJ1最後の座をかけて対戦し、湘南が1-1で引き分けて残留を決めた。前半は、シーズン15試合で11勝3分1敗と勝利でチームを成熟させた徳島が、キープ力で主導権を握り20分にCKから鈴木徳のゴールで先制。高い位置からのプレスを持ち味とする湘南に先制して6年ぶりのJ1復帰に近ずいた。後半に入ると守備に重心がかかった徳島の試合運びで流れが一転し、プレスとスピード力で湘南が攻撃。19分には松田が同点ゴールを奪って、引き分けの場合は湘南が残留する規定で優位に立った。試合はそのまま終了し、パワハラ問題でシーズン中に監督の交代など混乱した湘南が、クラブ初のプレーオフを制して残留した。浮島監督は試合後「クラブにとって苦しいシーズンだった。首の皮一枚、ギリギリの戦いを選手がよくやってくれた。相手が引いてきたので、シフトチェンジした。リーグ戦最後で2試合追い付かれたが、よく思い出して(改善して)くれた。逆境の中で力を乗り越えるのが湘南のDNAだと思う」(フラッシュインタビューから)と涙をこぼした。
また徳島のロドリゲス監督は「いいシーズンだった。こういう制度(ルール)だとJリーグに上がるのは難しい。私たちにとって残酷な結果」と悔しさをにじませた。

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2019年12月 7日 (土)

横浜FM04年以来15年ぶり4回目の優勝 数的不利にも3点目を奪う気迫(3-0)でFC東京を破る 観衆63854人はJ史上最多

7日=日産スタジアム(観衆はJ1最多の6万3854人) J1は最終節まで優勝決定が持ちこされ、横浜FMは、FC東京に直接対決で勝って2004年以来15年ぶり4回目の優勝を狙った。26分、横浜は左サイドでパスを展開、最後はDFティラートンが得意とする左足でシュート、DFに当って浮いたボールがゴールとなり先制した。4点差での勝利以外に逆転優勝の望みのない東京には痛い先制を許す結果に。何とか1点で折り返したい東京に対して、横浜はジュ二オールのドリブルからゴール正面のエリキへ。エリキは人数では優位な東京DF交わし、左足でゴール。前半をリードして折り返す東京の青写真を破った。
 ラインを上げ両サイドで張って来る横浜Mに対して、裏を突破する得意のパターンルに持ち込めない東京は、後半スタートでスピードをあげようと2選手を交代。後半東京ペースになっていた22分、永井謙佑が横浜MのGK朴一圭のファールで倒され、ここでレッドカードを受ける。GK退場の緊急事態に、中林洋次を投入し、マルコス・ジュ二オールと交代した、数的不利を負ったが、16分にマテウスに代わって入った遠藤渓太が32分、カウンターから左サイドでDF渡辺剛と1対1になるとフェイントで揺さぶり左足でシュート。ダメを押す3点目を奪って、試合はそのまま3-0と横浜の完封勝ちで終了。終盤5試合を全勝でフィニッシュし2位東京との勝ち点差を6にまで広げた。
 一方、シーズンを通して首位を守った東京は、ラスト5試合で2勝2分1敗と失速しタイトルを逃がした。J2との入れ替え戦に臨む16位は湘南となった。

 

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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