2023年5月25日 (木)
25日=千葉県内 サッカー日本代表の6月の国際試合2試合(15日=豊田スタジアムでエルサルバドル、19日=パナソニックスタジアムでペルー)のメンバー26人が発表され、名古屋のDF・森下龍矢、川村拓夢(広島)、MF・川崎風太(京都)のJリーガー3人が代表初選出された。また、カタールW杯代表で試合にも出場しているDF・谷口彰吾(アルラーヤン)、MF・相馬勇紀(カーサピア)が、3月の活動では不在だったが今回復帰した。
森保一監督は会見で「カタールW杯から2度目の活動になる、チャレンジするポイントを持って2試合を戦いたい」と、中でも相手ゴールに向かってプレーする姿勢、そこからのチャンスメークにポイントを置いた。3月は、ウルグアイと1対1、コロンビアと1-2と、南米の強豪に未勝利だった。
3月はあくまでもW杯後のトライの場。一方、勝敗はもとより、ウルグアイ戦はシュート4本、コロンビア戦もシュート5本と、2試合でシュートは一桁、個人のシュートもチームでも、形が生み出せなかった。6月の2試合の後、9月には海外遠征が予定され、11月に早くも26年のW杯北中米大会2次予選がスタート、さらにアジアカップが24年1月に始まるため、時間が限られたなか、攻撃での宿題に、今回の活動では、いくつかの答えが求められる。今季リーグ優勝を導き25得点をあげたFW古橋享吾(セルティック)も昨年9月以来の招集となり、森保監督は「存在感のあるプレーをしている。ゴールチャンスを作る場面に多く絡んで欲しい」と、チームの活性化、勢いの要に大きな期待を寄せた。26人中4人が国内のクラブに在籍するがメンバーの大半が、オフとなった欧州から帰国し活動を行うため発表は通常よりも早く行われた。
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2023年5月21日 (日)
21日=日産スタジアム WA(世界陸連)コンチネンタルツアー・ゴールドの「セイコーゴールデングランプリ2023」が男女合わせて15種目が行われ、 男子百十㍍障害では昨年のオレゴン世界陸上代表でもある泉谷駿介(23=住友電工)が、自身の持つ13秒06の日本記録に100分の1秒に迫る13秒07(+0・8)と、今季世界2位の好記録で優勝した。すでに標準記録を突破し出場を決めているブタペスト世界陸上、また初の12秒台、決勝進出など大きな目標に向かって発進した。
泉谷はレース後、「(レースの感触は)70点くらい」と厳しい自己採点をしたが、五輪前年の世界陸上に向けて「この記録をコンスタントに出せるようにしたい。世界選手権に合わせていきます」と、日本人初の決勝進出、日本初の12秒台も視野に入っているようだった。
男子3000㍍障害でも、日本記録保持者の三浦龍司(21=順天堂大学)が、自身の記録(8分9秒92)に及ばずも、今季世界3位となる8分19秒07と好記録で優勝。障害種目の2人が、スタジアムを湧かせた。
男子100㍍では、オレゴン世界陸上同種目の金メダリスト、フレッド・カリー(28=米国)が予選で9秒88と(風+1・5)と、圧倒的な記録をマーク。決勝も、スタートが2度やり直しとなるアクシデントにも冷静さを見せ、9秒91で優勝を決めた。
女子やり投げで、日本女子初のメダル(銅)を獲得した北口榛花(25=JAL)は「タイミングが合わずに、いつもあまり使わないのに頭を使ってしまった・・・最後まで(タイミングが合わない要因が)分かりませんでした」と、いつもスマイルにも元気がなく、6投目にこの日、自身最高の61㍍34と60㍍越えを果たしたが4位とふるわなかった。
女子1500㍍では、田中希実(23=ニューバランス)が、持ち味の鋭いスパートをラスト1周からかけ、4分11秒56で優勝した。
また、この日のレース前まで4人が12秒台をマークしている(日本記録12秒73=福部真子)大激戦の女子100㍍障害は、寺田明日香(33=ジャパンクリエイト)が、12秒86の自己ベストタイで優勝、日本選手権を手応えを掴んだ。このレースで清山ちさと(30=いちご)が、12秒91を出し、これで12秒台が5人に。寺田は「(競争で)ヒリヒリする部分と、それが嬉しくてニヤニヤする部分と両方があります」と、パイオニアらしいコメントで世界へ(世界記録は12秒12)の底上げを狙っていた。
男子100㍍に出場した桐生祥秀(日本生命)は、スタートして頭を上げたところで左脚裏に痛みが走ったようで、レース中盤にスピードを緩めて9位でフィニッシュ。左脚ハムストリングを痛め、レース後「肉離れです」と明かした。復帰まで1~2カ月はかかる見込みで6月の日本選手権には出場できない。今季は休養明けのシーズンながら積極的にレースをこなし、6日の木南記念では10秒03をマークするなど復帰を印象付けていただけに厳しい結果となった。
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2023年5月20日 (土)
20日=三協フロンテア柏スタジアム ネルシーニョ監督が成績不振で退任した柏レイソルは、首位を快走し3連勝を狙うヴィッセル神戸をホームに迎えて、井原正巳監督の初陣に臨んだ。システムは、前節と同じ4-2-3-1ながら、先発には山田康太を9試合ぶりに起用、またDF川口尚紀を5試合ぶりに起用した。
しかし前半24分、中盤でボールを奪った佐々木大樹が、左サイドの汰木康也に大きく展開。汰木のクロスを、武藤嘉紀がファーサイドで足元に収めると、これを、左横の大迫にパス。大迫勇也はゴール左隅に流し、これで自身、得点ランキング首位を2桁とする10点目でアウェーのゲームでアドバンテージを獲得した。柏はMFマテウス・サヴィオがボールのパス展開から決定機を作ろうとするが、神戸の堅守を前に無得点のまま前半を終えた。
後半に入って、先に交代カードを切った井原監督は、13分に山田をFWフロートに代えて1トップに。細谷真大を右のサイドハーフに移して攻撃の活性化をはかった。狙いは当たり、21分、神戸の左SBのDF本多勇喜に対して細谷が強いプレッシャーをかけると、本多は後方へバックパス。しかしGK前川黛也が、前にポジションをとっていたため、本多のパスは神戸ゴールへと流れてオウンゴールで試合は1―1となった。終盤に入ってともに交代で攻撃を展開するも、ともに2点目は奪えず試合はドローのまま終了。柏は苦しいなかで勝ち点1をものにし、順位を(勝ち点12)15位とひとつあげた。神戸は連勝を逃がしたが、5試合負けなしで勝ち点を30とした。
柏のホームはこの日12530人のファン、サポーターが詰めかけ、試合前から苦しい状況のチームを鼓舞。試合後、神戸の吉田監督は「スタジアムの雰囲気を含めて、(柏を勢いに)乗せてしまった」と話していた。
引き分けの井原監督は、「チャレンジャーの気持ちで試合に入り、アグレッシブに戦うというのは選手みんな90分通してやってくれた。残念ではありますが、この勝ち点1をポジティブに捉えて次につなげたい」とした。
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