スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2017年9月17日 (日)

躍進の新体操 台風のさなか、過去最多122人が参加してフェアリー(妖精)目指すトライアウト実施

17日=NTC(ナショナルトレーニングセンター、東京北区) 8月の新体操世界選手権(イタリア)で団体総合銅メダル、個人種目別フープ(皆川夏穂)、団体種目別「ロープ・ボール」で銀、「フープ」で銅と、史上最多となる4個のメダルを獲得した「フェアリー(妖精)ジャパン POLA」を目指すトライアウトが、台風が北上する悪天候にもかかわらず過去最多となる122人が参加して行われた。杉本早裕吏(さゆり)キャプテンら世界選手権のメンバーはシニア部門で、競争を意識し3人の挑戦者と共に参加。03年生まれから05年生まれのジュニアは、所属クラブの推薦と引率の上で参加した。参加者は全員、先ず身体バランス・プロポーションのチェックから関節の可動域、音に合わせたリズム感、団体での連携、手具の基本動作など多くの審査を受け約3時間の厳しいテストを終えた。山﨑浩子強化本部長は最後に、引率してきた指導者や保護者を前に「クラブの扱いでも先端で受けるようにしなければ手は長く見えません。手具は、ロシアをはじめ上位の国は(投げる)コースを大切にしています。毎日毎日積み重ねる練習は本当に大変ですが皆さんの頑張りで世界と戦うことができます」と話し、上り調子の新体操界にさらなる一体感を促した。かつての選考基準に加え、世界的な採点傾向からも「器用な選手が重要」と、2020東京を目指すための緊張感が漂うトライアウトとなった。杉本主将は「私たちも最初はきょうのジュニアたちのようだったと思う。諦めない姿は心に響きました」と、ジュニアたちにとっては憧れの存在でもあり自分たちには「ライバルでもある」と初心を口にしていた。合否は約1週間以内に協会のHP上で発表される。

記事全文を読む

2017年9月15日 (金)

女子体操、世界選手権でE難度新技に挑む杉原愛子その秘訣は「食パンとコッペパンの違いに・・・」

15日=NTC(ナショナルトレーニングセンター、東京北区) 10月2日に始まる体操世界選手権(カナダ・モントリオール)に向け、女子代表が公開練習を行い取材対応した。女子代表は、村上茉愛(むらかみ・まい、日体大)、杉原愛子(朝日生命)、寺本明日香(中京大)、宮川紗江(セインツ体操クラブ)4人で、今大会では団体種目はないため個人総合と種目別で争われる。大会前に18歳になる杉原は、昨年国内大会で成功させている平均台の新技でE難度の「足持ち2回ターン」に初めて国際主要大会で挑み、種目別でのメダル獲得だけではなく成功すれば「スギハラ」の名前が付けられる可能性がある。

記事全文を読む

2017年9月10日 (日)

日本サッカー協会殿堂表彰式 元日本代表・加茂周氏、カメラマン・今井恭司が受賞

10日=日本サッカー協会JFAハウス(東京・文京区) サッカー協会創立記念日(1921年9月10日)に例年行われる殿堂掲額式典が行われ、1998年初めて日本代表がフランスW杯に出場した際、最終予選を途中まで引いた元日本代表監督の加茂周氏(78)、1970年代からカメラマンとして現在も現場に立つ今井恭司氏(71)が、高円宮妃出席の式典に出席した。加茂氏は、日本で初のプロ監督として74年から日産自動車(現・横浜M)の監督に就任してキャリアをスタート。Jリーグがスタートする際には、全日空(後の横浜フリューゲルス)監督になり、94年からフランスを目指す日本代表監督となった。最終予選途中で岡田武史監督に交代し、フランスの指揮は執れなかったが、山口素弘、名波浩、中田英寿、川口能活、楢崎正剛、相馬直樹、秋田豊、呂比須ワーグナーら、今も現役のGK2人、また日本サッカー界をけん引する新しい世代の指導者たちを当時「加茂ジャパン」で代表デビューさせた育成・指導手腕は、20年後の今でこそ評価を見直されるもの。今井氏は、「最高の一枚」に、日本代表がフランスW杯に初出場を果たした際の初戦、アルゼンチン戦中に撮影したスタジアムの全景とトゥールーズの空を選び、「ここにたどりつくまでのどれだけの人が苦労し努力したか」と話しながら檀上で少し涙ぐんだ。6大会連続でのW杯出場を決めた直後の殿堂表彰式だけに、関係者もほっとした様子。6大会の先陣を切った功労者2人の人選も含め、例年以上に和やかな雰囲気に包まれた。

記事全文を読む

バックナンバー

スポーツを読み、語り、楽しむサイト THE STADIUM

増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

最新記事

スペシャルインタビュー「ロンドンで咲く-なでしこたちの挑戦」