スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2018年9月15日 (土)

ウエイトリフティング協会 三宅義行会長の過去のパワハラ問題の調査を決定  

15日=NTC(ナショナルトレーニングセンター、東京北区) 日本ウエイトリフティング協会・三宅義行会長に2013年頃にパワハラがあり、その件を同協会が十分な調査をしないままと「もみ消した」と報道がされた件に関し、同協会は理事会を開き、過去に遡って当該の元女子選手と、コーチに対してコンプラインス委員会(小宮山専務理事のほか倫理委員会委員長、弁護士3人の5人で構成)でヒアリング調査を行うと承認した。聞き取りの間、元女子選手側から「内部の調査では公平性を保てない」「(内部調査に)話をしづらい」といった要望が出た場合、また他にも調査が必要となる案件が多く出た場合には、外部の第三者委員会を立ち上げて調査を行うとした。
 
 5年前のパワハラについて、3年前の15年、指導者が女子選手の考え、記録などを元に作成した資料を持って、当時の専務理事、選手所属会社社長、当時女子監督だった三宅義行氏の4人で協議を行ったが、この席に女子選手は含まれていなかった点に手続き上の不備の可能性はある。一方、当該女子選手が直接パワハラを訴える、通報窓口に匿名で申告、不服を申し立てるなどはなかったという。今回改めて、現在、指導者をしている女子選手と指導者に話を聞き(応じるとの回答はあり)、三宅会長にもヒアリングを行う。三宅氏は通常理事会の議題にのみ出席し、この件からは退席。報告記者会見の冒頭「度重なる報道でご迷惑、ご心配をかけて大変申し訳ない。コンプライアンス委員会の結果を待ち、どのような結果でも従う所存です」とあいさつのみをし、当事者として質疑応答はなく退席した。今後1か月を目途に調査が進められる。

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2018年9月12日 (水)

日本代表・森保一監督 初勝利の余韻より律儀なクラブ行脚へ 夜には家に戻り束の間の夏休み

12日午前=大阪市内 11日の「キリンチャレンジカップ」でコスタリカを3-0で下し、2022年カタールW杯を目指す日本代表監督として白星でスタートした森保一監督が一夜明け、午前8時前にホテルを出る際、取材に対応した。監督は8月11日に自宅(広島)を出てから1か月間、五輪代表を率いてジャカルタのアジア大会で準優勝を果たし、日本代表のチリ戦にジャカルタから直行した札幌では地震のため中止になるなど、「兼任監督」としてめまぐるしいスケジュールを初めて味わった。それでも「立たせてもらっているのは特別な舞台。でも一戦一戦全力で勝とうと準備するのは(広島の監督時代と)何も変わらない。(兼任監督は)これに慣れて行くのかな、と思いました。アジア大会では五輪代表が毎日成長していく様子を見られて、札幌では代表の高いクオリティを見られてとても楽しかった」と話す。この日も早速、代表活動中に負傷で離脱した選手が所属するC大阪と、松本山雅にも足を伸ばし謝罪と感謝を直に伝える。「大切な選手をお預かりしている」と、Jクラブの監督を務めたからこそ分かる「心配り」を優先し、その後、1か月ぶりに帰宅しロシアW杯から続いた現場を少しだけ離れ遅い夏休みを過ごすという。

10日は、94年アメリカW杯出場をかけ「ドーハの悲劇」を共に味わったラモス瑠偉・ビーチサッカー日本代表監督がサッカー殿堂入りを果たし、森保監督について「最高だね、彼は絶対やる」と力強くエールを送った。監督は「ラモスが・・・」とレジェンドの言葉を聞くと「がんばらなくては」と、姿勢を正し、以前から重要性を説いている日本代表、日本サッカーの歴史を若い世代に伝えるために合宿で話をしてもらうプランも提言していた。

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2018年9月11日 (火)

森保ジャパン初戦「自分を活かすために相手を活かし助け合いつながろう」兼任監督1か月と1日の収穫

森保監督は、記者会見の冒頭、勝利の歓喜を表すのとは違った長いスピーチをした。台風、地震と大きな天災に見舞われるなかで開催されたコスタリカ戦について、スポンサー、運営関係者、サポーター、テレビ観戦者に感謝を伝え、「きょうは辛い思いをしていらっしゃる皆さんに走って、より強く戦う姿を見せて励ましのエールを送ろうと胸に刻んだ」と話し、最後まで走り切った選手を称えた。広島で監督を務めた際のスタイルとは異なり、前線の高い位置からアグレッシブにボールを追いかけ、チャンスを掴み取る野心的なサッカーを見せたのは、今年続く多くの災害のなかにあっても、自分が立てた日本代表監督という舞台の、特別な輝きや重さに対する矜持だったろう。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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